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SEMINAR

ファーマ・マーケターとリサーチャーのためのマーケティング・セミナー

2021.12.27

19世紀の工業の時代、20世紀の情報の時代から、21世紀のいまはコンセプトの時代に変遷し、他人と共感できる人が中心になると言われています(*)。これに呼応するように、製薬産業においては、従来のプライマリーからスペシャリティーや希少疾患への製品開発領域のシフトや、エビデンス・ベーストからバリュー・ベーストへ価値基準のシフトが始まっています。そうした時代の要請か、ファーマ・マーケティングでも「Patient Centric(患者中心主義)」や「Patient Journey」というフレーズが使われる機会が増えています。

一方、この2つのPatientと冠される潮流が本来持つ意義を、依然として測りかねているマーケターも少なくない印象があります。たとえばPatient Journey。これ自体は、患者調査結果として把握した事実を、発症から転帰までのいくつかのジャーニーフェーズに分けられたテンプレートに書き込めば出来上がるかも知れません。でもせっかく作っても「疾患啓発や患者さん向けQ&Aに役立つ程度で、それ以外にあまり価値を感じない」という声もたびたび耳にします。つまり、これらの2つの潮流の影響はよく分からないけれど、コロナ禍による営業の訪問規制に伴うSOVの強制終了やデジタル化への対応の方がよほど重要で緊急性の高いファーマ・マーケティング上の課題だ、という認識が一般的な事も事実です。

今回のセミナーでは、こうした時代背景も踏まえ「Patient CentricやPatient Journeyという2つの潮流は、現代のファーマ・マーケティングにいったいどんな意義を投げかけ、誰のため何のために有効なのか、SOVの終焉やデジタル化への対応とどんな関係性があるのか」という、素朴かつ根源的な問いかけに戻って、参加者のみなさんと共有する機会にしたいと考えています。

(*) ダニエル・ピンク 『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』より