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つながる! #2

みなさんの中で、GoProをお持ちの方はいらっしゃいますか?

ご存知の通り、
GoProは登山家やスキーヤー、ランナーなどのスポーツ愛好家が
アウトドア・アクティビティの時に経験する映像を連続撮影して、
YouTubeなどで共有することが流行したことで、
世界中で普及した携帯小型カメラです。

そのGoProが昨年のコロナ禍の影響で投稿が激減し、
製品売上への影響が出たときに実施したのが
#HomePro
キャンペーンでした。
アウトドアでの活動が制限されたことを逆手にとって
在宅時の投稿コンクールとしてGoProはこのキャンペーンを開始し、
応募された投稿映像の中から、
優秀賞を自社ウェブ上で発表することとしました。

実際にキャンペーンには多くの応募があり
受賞作には、実にユニークで奇想天外な発想の
見ていて楽しくなる作品が並びます

このキャンペーンが、結果として
製品売上の挽回に寄与したのかまではわかりません
でも、少なくとも従来のユーザーが
「これも暫く使えないな」と倉庫に眠らせることなく
「意外に家にいても使えるじゃん」と
発想の転換に一役買った(つまり利用機会減少は食い止めた)ことと
コロナ禍というネガティブな状態をポジティブな状態に変化させるという
逆手に取った発想を示したGoProというメーカーに対する
信頼感や愛着(ロイヤルティ)を生み出したことは
確かなのではないでしょうか。

まったく違うジャンルですが
K-POPがいま世界的に人気になっています。

少し前、BTSのDynamiteが全米ビルボードで一位をとり、
グラミー賞にもノミネートされました。
最近では、国連本部で撮影して世界中に配信されたビデオも有名ですね。

これらは「アジア勢初の快挙」と謳われ
日本人としては
「ピンクレディーとか聖子ちゃんもできなかったのに」(ふるいッ!!??…)
と言いたくもなる一方で、
エンターテインメントの世界でも
最近の日本と韓国の商品開発力同様の差を
見せつけられたようにも思えて来ます。

さて、果たしてK-POPで何が起きたのかは、
「K-POPはなぜ世界を熱くするのか」を読むと
「なるほどな」と分かるので
ご興味のある方にはお勧めですが
とっても大雑把にサマってお伝えすれば
「ファンのエンゲージメントが鍵」
ということです。

AIDMAが崩壊して、UDSSASになった。
いかに消費者をエンゲージ(巻き込み)するかが、
いまどきのマーケティングの鍵
というお話を前回しましたが、
まさに、GoProの様な耐久消費財の世界でも
エンターテインメントの世界でも
同じ文脈で成功事例を見ることができるということです。

トランサージュ株式会社
代表取締役 瀧口 慎太郎

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