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1月17日 ウエルビーイングカンファレンスにて「製薬企業が提供するウエルビーイングとXaaSとの関係性」講演を行いました。

2025.01.20


1月17日(金)インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社 主催によるウェルビーイング カンファレンス 2025(オンライン)にて、弊社代表 瀧口による「製薬企業が提供するウェルビーングとXaaS=サービタイゼーションとの関係性」講演を行いました。
その概要について共有させていただきます。

1.製薬マーケター視点のウェルビーング
製薬企業にとってのマーケティングの目的は企業成長に資するための自社製品の売上最大化というのが一般的な考えです。その一方で患者さんが医療に求めるものは幅広く多様で、ウエルビーイングという観点に立って考えてみた場合、医薬企業としてそれらに応え、満たすことのできる部分は限られていると考えられます。(下図参照)

2.製造メーカーに求められている収益構造変革:XaaS=サービタイゼーション
その一方で、産業をとりまく情勢はこの20年で大きく変化しています。すなわち製品(モノ)からサービスへのシフトです。よく聞かれる代表的なものがMaaS(モビリティ アズ ア サービス)であるわけですが、今や企業には製品による売上拡大から、製品を巡る顧客価値の創造も含んだ利益構造の変革が鍵となっていることを示しています。

3.収益構造変革=HaaSが求められている背景
①デジタル化による医師患者間の情報均等化と患者パワー増大 ②医薬品開発の同質化と市場優位性の短命化 ③患者の価値観の多様性を考慮した医療へのシフト といった背景から、製薬企業としての XaaS= Healthier-life as a Service、すなわち人々の『より健やかな暮らし』を応援する製品やサービスを提供する企業というのが求められると考えます。

4.製薬企業における収益構造変革とウェルビーング:HaaSカンパニーへのシフト
製薬企業のバリューチェーンは医薬品”を新たに開発して販売することに、あらゆる機能とリソースが集中しています。①医療における患者中心主義やアウトカムの意義の深化、②「治療」から「疾病予防や健康維持」へのニーズ拡大、③ ヘルスケア領域におけるプラットフォーマー(DTx)の市場参入、といった背景・要因からHaaSカンパニーへの変革の先にはこれまで考えられていたバリューチェーンも発想の変化が求められてくると考えます。

HaaSカンパニーへの移行で、一番大切なことは、患者さん(医師)を起点としたイシューを深く理解することです。さあ、HaaSを目指すぞとばかりに、闇雲に「さあ何をやろうか」では実現できません。イシューを洗い出し、自分たちがどのイシューから解決することが重要か、優先順位を考察して進めることでHaaSへのシフトが実現できると考えます。

※ 当日の説明資料をご希望の方は、御社名・ご所属・お名前を 明記の上、アドレス( info@trnsg.co.jp )までメール表題:1月17日資料希望としてご連絡ください。