こんにちは。

トランサージュの瀧口です。

今日もこちらのブログをご覧いただきありがとうございます。

 

イエルク・デームスと聞いて、かなり昔からピアノ音楽を好きな方ならご存知かもしれませんが、ピンと来る方はそう多くないと思います。

ウィーンの大ピアニストですが、1928年生まれですから今年で89才になるのですね。

そのデームスが来日コンサートを開催するというお知らせがあり、ドキドキしています。

パウル・バドラ・スコダ、フリードリヒ・グルダと共に「ウィーン三羽烏」と呼ばれ、名声が轟いていました。

自分の中では、スコダやデームスよりもフリー・ジャズも弾いていたグルダに大きく興味を惹かれ、1970年代にグラモフォンから出たアバド指揮したウィーン・フィルハーモニーとの共演作で、その後レコードアカデミーなどを受賞した(と記憶しています)モーツアルトのピアノ協奏曲20番/21番のレコードは、それこそ擦り切れるほどに聞きていました。

そんな三羽ガラスも、グルダはすでに逝去し、スコダは少し前に現役を退き、デームスだけが残っている訳ですが、その彼の来日公演ということで、胸踊る反面、89才という年齢を考えるとその指先の技術はどうなのだろうかと少し心配になります。

今回の演目はバリエーションに富んで、とても興味深いものがあります。

 

バッハの半音階的幻想曲とフーガ、ベートベンのピアノソナタ32番、ドビュッシーの沈める月、フランクの前奏曲・・・。

ベートーベンの後期ピアノソナタでの記憶は、先述のモーツアルトを聴いていた頃に、マウリツイオ・ポリーニがベートーベンの初のレコード録音した後期3曲、30番、31番、32番で、ベートーベンの音楽に初めて戦慄した録音です。実は、今回少しばかりの不安を感じるのは、数年前に歳を重ねたポリーニが東京での講演で披露したベートーベンのそれらの曲が、自分の中の記憶にある音と大きく異なっていたという事があります。

ピアニストなどのアーチストの楽曲に対する解釈に変化が生まれるのは当然なのですが、とても雄々しく、そして繊細なイメージのあった後期ソナタが、その時のポリーニの演奏では繊細ではあるものの、雄々しさはどこかに消えて淡白に聞こえ、耳に残る音との違いが大きかったからだと思います。

そして、自分の頭の中にはまた、ミケランジェリの弾くドビュッシーの沈める月の音がしっかりと刻まれています。

重低音から始まるアルペジオの音が、夜の湖面に月灯りが静かに反射し、静かな水面の揺れがゆっくりと漂う時間と空間の広さを感じさせてくれる。

そんな深く繊細な響きが、ミケランジェロのピアノだとすると、デームスの響きはそうなのだろうか。と。

 

 

北朝鮮がミサイルを放っているというニュースに震撼としながらも、

デームスの3,500円のチケットを買おうか、買うまいか、

そんなことを悩んでいられる今は幸福なのだ、と感じています。

 

 


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