こんにちは。

トランサージュの瀧口です。

今日もこちらのブログをご覧いただきありがとうございます。

 

 

カナダ医学学会誌が今週発表した研究によれば、

もしカナダ全土で使用されている基本的(essential)な医療用医薬品117剤について

政府が一括購入をした場合、

現在の様に個々の病院や医療保険会社が購入するよりも

約44%の費用削減に繋がるという結果が出されたそうです。

(The Globe and Mail, March 2, 2017)

 

ちなみに、カナダの医療保険では、

基本的に薬剤費用は皆保険制度には含まれず、

自分のポケットから出す仕組みになっています。

 

つまり、この試算は、政府の税金抑制というより、

市民や保険会社のポケットから出てゆく、医薬品のためのお金が半減しますよ、

という報告になります。

 

なぜ、こうした研究が行われたのか。

それは、今カナダでは政府が薬剤費をカバーする制度を入れるべきではないか、

という議論が盛んだからです。

 

カナダも先進国のご多聞に漏れず、人口は高齢化し、医療費は上昇を続けています。

そんな中でなぜ、さらにコストを押し上げる政策が検討されようとしているのでしょうか。

 

それは革新的な医薬品が増えた結果として、

薬の平均価格が高騰し、患者を持つ家庭の生計を圧迫しているという事実や、

病気を診るまでは医療保険でカバーされて無料であったとしても、

診断後の治療に必要な薬剤費は自己負担となるために、

その薬剤を買えない患者さんが増加しているという事実が、

世論を動かしているからです。

 

さらに考えると、

そこまでの意見があるかどうかは確認できませんが、

薬剤を買わず治療を行わない患者さんは、

薬剤費をセーブできますし、

国にもその負担は廻って来ませんが、

薬で抑え込めるはずの合併症の起きる率は当然高くなるでしょうから、

彼らに合併症が起きた場合には、その治療のために、

結果として、国がさらに大きな出費を税金から支払う事にも繋がります。

 

国が税金を使って薬剤費を医療保険でカバーする事で、

ボリュームディスカウントによって薬剤購入費が半減でき、

実質的な国民負担が減らすことができて、

治療薬を手にできない人々を合併症のリスクから救えるよ・・・

だから、皆保険制度で薬剤費もカバーすべきではないのか・・・

 

こういった議論を真剣に交わすカナダを尊敬しつつ、

これからの社会保障制度の考察に必要なポイントとは何なのか、

コストカットに邁進するこの国の医療行政で大丈夫なのか、

と漠然と感じるところです。

 

 

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